CITY
ファーストアルバムを聞き慣れた人が聴けば、ちょっと毒気がなくなったと思うかもしれません。
同梱された解説によると、前回のアルバムでは一部のドラムトラックを除いてすべてのパートをデヴィンがこなしたそうですが、今回のアルバムでは、ほぼフルバンドで演奏されています。これにより、バンドのグルーブ感というか、全体のまとまり方がバンドらしくなったようです。要するに、一人で全パートをこなすと、本人の個性ばかりがでて、カッチリまとまりすぎると言うことでしょうか。全体のサウンドもうまくミックスされて、前作に比べてどのパートも聞き取りやすくなっています。
で、聴いてみると、とにかく凄い。本当に人間がたたいているドラムとは思えません。ドラム専用に改造された人間がたたいているに違いない。元デス出身と入ってもこれはかなりのものだと思います。そしてそのスピードにあわせてカッチリと拍を合わせて演奏する全員もものすごい。アメリカじゃこういうのが普通にいるんでしょうか。サウンドも極悪ですが、この演奏レベルは超極悪に高いといえるでしょう。まさに超鋼鉄重低爆音。メタリックでヘヴィでノイジーなサウンドです。
これも解説に書いていたのですが、"CITY"は2月にはすでにアメリカやカナダ(デヴィンはカナダ人)で発売されていたそうですが、日本版はマーケティングの関係で11月までのびたそうです。また、ジャケットの写真がやばかったらしく、日本版ではほかの写真に差し替えられてしまったとも書いています。
"ALL HALL THE NEW FLESH"、"OH MY FUCKING
GOD"、"DETOX"、"HOME NUCLEONICS"、"UNDERNEATH
THE WAVES"がおすすめです。
CITYのジャケットについての追記(1998/04/06)
村山さんという方から情報があり、CITYのジャケットの謎が解けました。なんでも、「安売りビデオアトム」ってジャケットに入っているそうです。たぶんそのせいで日本でのジャケットは差し替えになったんでしょう。
あと、都内在住の方なら新宿西口の"DISK-HEAVEN"はメタル系の入荷が早いそうなので1度いってみるといいでしょう。"CITY"も日本版発売のずいぶん前にそこで買ったそうです。