Ocean Machine
お気に入り度★★★★★
オーシャン・マシーンはS.Y.L.とはうって変わって、ヘヴィさあふれるサウンドの中に、キャッチーなメロディーが盛り込まれた、イカしたバンドに仕上がっています。キーボードも全体にわたって重要な役割を持って挿入されています。ヘヴィさ一辺倒ではなく、これは誰しも一聴の価値があると思います。最近買ったアルバムではベストに位置します。個人的にはS.Y.L.よりも気に入ってます。ヴォーカルのミックスがちょっと低すぎるような感じもしますけど。
(1997/12/20)イベントで来日したVAIは、「デヴィン・タウンゼンドのOCEAN MACHINEは'97年のベスト・アルバムだ、とデヴィンに伝えてくれ」と言い残して離日したそうです。
BIOMECH ★★★★★ 1.SEVENTH WAVE 2.LIFE 3.NIGHT 4.HIDE NOWHERE 5.-SISTER 6.3 A.M. 7.VOICES IN THE FAN 8.GREETINGS 9.REGULATOR 10.FUNERAL 11.BASTARD T/Not one of the better days U/The girl from blue city 12.THE DEATH OF MUSIC 13.THING BEYOND THINGS |
![]() |
"LIFE"、"NIGHT"、"HIDE NOWHERE"、"VOICES IN THE FAN."、"REGULATOR"などがおすすめです。3A.M.では日本に行ったときに8mmビデオで録ったというナレーションが入っているそうですが(どこだろう?)、12曲目の間違いだと思います。
全体的に長い曲が多く、アルバム全体で74分の長さがあります。"LIFE"など、若干キャッチーな曲もありますが、基本的にはCGCGCEのローダウンチューニングなので、聴きやすくてもチューニングのヘヴィさは忘れないデヴィンらしさがでています。もちろんチューニングを下げればヘヴィな曲ができるわけではなく(できるかも・・・)、このへんはミュージシャンのセンス次第でどうにでもなるものなんでしょう。まともに音楽理論を当てはめるとどうなるんでしょうね。
なお、今回BIOMECHで使われたチューニングは下から順にCGCGCEのものがメインだそうです。ほかには、DADGAD、AAAGAE、それにCGCGCEから全音下がったもの(A#,F,A#,F,A#,D)も使われています。CGC〜、DAD〜のチューニングは、6弦と5弦の同じフレットをおさえたときにちょうど完全5度になり、いわゆる5度コードを1本の指で押さえることができるので、SYLでは高速リフによく使われるやり方です。全編通して、ドラム、ベース以外には深いディレイ、もしくはリバーブがかかっているようです。