Devin Townsend / Infinity(∞)気に入り度★★★★★

 デヴィン曰く、「”再臨”をイメージした」という、初のソロプロジェクト。エンジニアなしで作り上げた、まさに”彼の音”ともとれる彼の集大成的アルバム。どの曲もすばらしい音の洪水です。エンジニアがいなかったせいで、オケ録りのときは録音ボタンを押してからブースまで走っていったそうです。
 各曲とも2種類のミックスを作り、さらにそれぞれのデモミックスと本番ミックスを重ね、4つのミックスを同時にレコーディングしているそうです。
 ギターも最低4本、中には8本を入れた曲もあります。チューニングは全曲6弦〜1弦で”CGCGCE”だそうです。

・・・しかし彼も自分の裸撮すの好きだねえ。しかも今回は全裸。頭も薄いぞ?まだ26だろおまえ(人ごとじゃないかも・・・)。


1.truth
2.chiristeen
3.bad devil
4.war
5.soul driven
6.ants
7.colonial boy
8.dynamics
9.unity
10.noisy pinkbubbles(bonus track)

アルバム全10曲。1曲ずつレヴューしてます。おすすめは1,2,8です。でもこのアルバムは完成度が高いのでどの曲もいいですよ。おすすめの1枚です。

1.truth
きれいなイントロからはいる・・・と思いきや、相変わらずの超弩級の重低爆音。その中にもメロディがあり、最初からデヴィン節全開の1曲。「クワイアには俺の声が死ぬほど入っている」というとおり、厚みのあるコーラスもきれいです。

2.chiristeen
すばらしくポップでヘヴィな1曲。ポップな曲のくせに分厚い音でたたみかけます。この曲のためにこのアルバムを聴く価値はあると思います。
この曲にはワイルド・ハーツのジンジャーが参加しています。

3.bad devil
オルガンの印象的なフレーズから始まる曲。途中でブレイクが入ったりして、結構楽しい曲です。ホーン系やピアノ系も入っています。オクターバがかかってるのかな・・・と思ったら、オクターブずらして同じフレーズを弾いているだけだそうです。しっかし重たいリフだなあ・・・。

4.war
「本当にものすごい音数なんだよ。1年分はあるな。”war”をヘッドホンで聴いたら、聴く度に新しい音が見つかるハズさ。」というのも納得するほど、本当にいろいろな音が入り交じってます。結構長いし・・・。こんな曲作るのは大変だな・・・。しかも1人で。

5.soul driven
oceanmachineでもこんな曲があったような・・・。スローテンポのヘヴィーリフ、なりっぱなしの超白玉シンセ。インダストリアル系にも通じるものがあります。

6.ants
あのスティーブ・ヴァイをからかったという、変態フレーズ満載の1曲。ヴァイを正面からからかえるのはデヴィンだけかも・・・。

7.colonial boy
デヴィンの祖父がいつも歌っていた、アイリッシュ・トラッド、"Wild colonial boy"からできた曲。
SYLの曲にこんなのがあったな・・・。S.Y.L.のCityに入っている"ROOM429"ににてる。

8.dynamics
これもoceanmachine風の1曲。イントロのギターフレーズとコーラスがかっこいいですね。でも後半のシーケンスフレーズはちょっとしつこいかも。

9.unity
ギターはクリーントーンだけの、オケがメインの曲。まったく、どんな曲やらせてもカッコイイから悔しくなってくる。

10.noisy pinkbubbles(bonus track)
シーケンスフレーズがカッコイイ曲。ボーナストラックとするにはもったいないくらい、このアルバムにマッチしています。アメリカ版、カナダ版はまた違うのかな?


Return To CD Review Page.

Retrun To Top Page.