機材レビュー
今までに使ったことのある各社の機材についてレビューしていきます。
BOSS BX-700 (ラックタイプギター用マルチエフェクター)
Roland SC-88 Pro (ポリフォニックMIDI音源)
YAMAHA MD8 (デジタルマルチトラックMDレコーダー)
1Uのボディにたくさんのエフェクトを凝縮して、ほぼすべてのサウンドを網羅できるエフェクター。最大12種+ループエフェクト(MONO)を同時に使用できる。このエフェクターの特徴は、アンプシュミレーター、スピーカーシュミレーターを搭載していること。これにより、アンプがなくてもオーディオに直差しでもリアルなサウンドが得ることができます。
また、エクスプレッションペダルを使うことにより、最大4種(ペダルワウエフェクトも含めると5種)のパラメータをリアルタイムに制御できる。たとえばコーラスのデプスを深くしたり弱くしたり、イコライザーのパラメータをアップダウンしてみたりする事ができます。
モジュレーション系エフェクトは通すとものすごい音質劣化につながります。でてきた音は明らかにエフェクトされた音として聞こえてきます。
ピッチシフターの反応速度はちょっと遅めで、2人目がちょっと遅れてついてくるような感じです。
1Uタイプのラックエフェクターで、パワーアンプの前につなぎます。機能としては、エフェクターを通したり、シールドを通したりして生じた位相のずれを補正して、音をよみがえらせます。ギター用にしないで、オーディオ専用にしてもいいと思います。BBEのカタログではこの"BBE 362NR"はオーディオ用途になっています。
GX-700はラックタイプなので、アクティブにエフェクトを切り替えるにはフットスイッチは必需品です。ただ、FC-50にはバンクアップ、ダウンスイッチはついてはいますが足で操作できるほど大きくないし、強度もありません。そのため、別売りのアンラッチタイプのフットスイッチが必要になります。ただ、俺のように1曲の中でそんなにエフェクトを切り替えない人はなくても大丈夫でしょう。
FC-50と併用して使います。これがあるとないでは格段に便利さが違います。ワウペダルにも使えるし、ボリュームペダルにも使えるし、エフェクトレベルの調整や歪みの深さまで調整できます(GX-700と併用時)。
BOSSコンパクトエフェクターでエクストーションと並んで最強の歪みを出すディストーション(エクストーションで音を出したことはありませんが)。
LOW、MID、HIGH、MIDFREQの4つのパラメータからなるパライコが付き、結構細かい音づくりができます。バンドでツインギター編成になっている場合は高音をおさえ気味にしたほうがいいです。高音がきついと、ミドルのよく聞こえる方のギターだけ聞こえてしまい、ノイズにしか聞こえません。ギター1本でもハイハットやクラッシュに消されてしまうので、ドンシャリのメタルをやっている場合でもミドルはあげた方がいいと思います。また、あんまり低音を上げると、比較的低出力のアンプではスピーカが再生しきれずにずぶずぶした音になってしまいます。
1台でピッチシフターとディレイの2役をこなすコンパクトエフェクター。BOSS製品のピッチシフターはFASTモードでも遅れが目立つようです。デジテックのワーミーを使ったことはありませんが、PS-3をエクスプレッションで操作してリアルタイムに音程を変化させてもワーミーほどきれいにピッチシフトしません。ピッチシフト部では、デチューンコーラスとしてつかうとおもしろいでしょう。L、Rともに10セント前後ピッチをずらして、クリーントーンにかけるとなんだかうまくなったような気がして危険です。ステレオで再生できれば、結構使えます。モノラルでもそこそこの雰囲気はでます。
ディレイ部ですが、以外と使いにくいです。まず、ディレイタイムによってモードを切り替えなくてはなりません。モードはショートディレイから2000msのロングディレイまで3モードあり、1モードごとに使い勝手が違うので、あまりディレイとして使うことはないでしょう。しかし、BOSSのデジタルディレイは結構値が張るので、同じ様な価格帯で2つのエフェクトが使えるなら、このPS-3か、リバーブ/ディレイを選ぶのもいいかもしれません。
1台でほとんど何でもできるMIDI音源。使い方によってはギターエフェクター、ベースエフェクター、ヴォコーダーにもなります。また、ドラムが叩けない、または置く場所&鳴らす場所がない人にはドラム代わりにも鳴ります。前の型、というかSC−88の方はドラムの音に満足できない人が多いと思いますが、SC-88Proは結構使える音がでます。SC-88のように音色をエディットしてプリセットする面倒くささもありません。もちろん自分でエディットした音をユーザーエリアにプリセットすることもできます。
Proになって進化した点は、エフェクトがついたことでしょう。ディストーション、オーバードライブ、リバーブ、ディレイ、ピッチシフター、Lo-Fiフィルター、RSSシステムなど、じつに多くのエフェクターが内蔵されています。・・・Cakewalkから簡単に使えればいいんですけど、未だに使ったことがないんですよね。どこかに使い方を易しく説明してくれるホームページでもないのかなー。
1997年の暮れにYAMAHAが発売したMD DATAディスクを使って8トラック同時録音/再生を実現するMTR。操作はほとんどアナログタイプのMTRと変わらず、テープのMTRを使ったことがある人なら全然迷わずに使うことができるでしょう。しかも、巻き戻しや早送りも一瞬でできてしまうので、テープMTRを使っていたときに巻き戻し中にアレンジを考えようなんて芸当はできなくなってしまいました。
録音時間も8トラック使用時でも17分と結構長く、ピンポンを繰り返してもほとんど音が劣化しないので、8個以上のソースでも扱えます。8トラック全部が埋まっていても、2トラックにピンポンできるのはすばらしいことだと思います。これはMDを使うMTR全部が持っている機能です。出来の良さの割にはあんまり売れてないみたいですけどね。
ギターが弾ければピアノが弾ける。ギターが弾ければサックスが吹ける。要するに、ギターの出す音階をMIDI信号に変換して、ピアノやサックスの音色で出力する機械です。結構レスポンスは早く、ギターで弾いた感じがそのままでます。ただし、低音弦は反応が鈍くなることがあります。取り付け位置によっても、レベルや反応速度、ピッチの安定性が違うようです。
デフォルトで384種類の音色を装備しています。外部のMIDI機器と組み合わせれば、もっとたくさんの音色がでます。また、シーケンサと接続してリアルタイム録音もできます。
全然使い込まなくても、プリセットの音色だけでかなり遊べます。これがあればバンドでやれることが広がります。キーボーディストがいれば全然用無しかもしれないけど。